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2012/07/08

天の川の中心で愛を叫んみてはどうですか?


77日には毎年、全国各地で七夕にちなんだイベントが実施されますが、七夕発祥の地である枚方、交野でももちろん行われました。枚方市と交野市、そして両市を流れ天野川と並走する路線(交野線)をもつ京阪電車の3者が連携し、イベントを実施したようです。「織姫☆彦星 七夕の出会いイベント」と題されたこの企画は、「ひこぼしくん」が枚方市駅から(「ひこぼしくん」「おりひめちゃん」がデザインされた)ラッピング電車に乗って、「おりひめちゃん」が待つ私市駅まで会いに行くというもの。私市駅では他の人気の「ゆるキャラ」たち(枚方文化観光協会の「くらわんこ」「にらにゃん」やゆるキャラグランプリの「くまモン」もいたようです!)が2人の出会いを祝福したそうです。枚方市、交野市、京阪電車の3者は今後も、『七夕伝説 出会いのまち』としての地域活性化に向けて連携し、魅力を創造、発信していくとのこと。

その他、交野市では毎年、7/67の二日間、織姫を機物神社で「七夕祭り」が行われ、大きな盛り上がりをみせていますし、枚方市では七夕関連イベントとして、地元産の農作物などが並ぶ街中市「七夕マルシェ」や350×350の街コン「七夕ひらコン」、「七夕キャンドルの夕べ」といったキャンドルイベントも実施されたようです。

ですが、どれもいまいちパッとしないという印象。というのも、どのイベントも“七夕発祥の地”ということを無理矢理ねじ込んだ感があって、「それ、七夕関係なくね?」と思ってしまうから。機物神社の「七夕祭り」はいいにしても、マルシェにしても街コンにしてもキャンドルナイトにしても、どこの地域でも、七夕じゃなくてもやってますよね。なんか、もっと七夕のストーリーを活かしたイベントはないものでしょうか?

そんなことを思っていたら、別の地域でやっていました。七夕とマッチするようなイベントを。

群馬県吾妻(あがつま)嬬恋(つまごい)村。「日本一のキャベツの産地」として名を馳せるこの村はこれといった観光資源がないという課題を抱えていました。そこで注目したのが「嬬恋村」という村名。この村名は「日本武尊(やまとたけるのみこと)碓日坂(うすひのさか)(今の鳥居峠)にお立ちになって、亡き妻弟橘姫(おとたちばなひめ)を追慕のあまり『あづまはや(我が妻よ)』とおなげきになって妻をいとしまれたという故事にちなんで名づけられた」という何とも素敵な由来があるそうです。この由来を観光資源として活用しようと始まったのが「キャベチュー」こと「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」というイベント。元ネタは当然『世界の中心で愛を叫ぶ』です。「夫婦環境倦怠感削減実験プログラム」として、普段はミエとテレとタテマエとセケンテーを気にして妻や恋人に対して愛情をひた隠している男たちが、それらを手放し、愛を叫ぶ!というもの。
そしてこの愛を叫ぶイベントは全国各地に波及しつつあるそうです。夫婦岩のある三重県伊勢市では「『夫婦の街』の中心で愛を叫ぶ」(メオチュー)が、鳥取県鳥取市では「砂丘の中心で愛を叫ぶ」(サキュチュー)というように、「××チュー」は拡がりをみせています。
※詳しくは「日本どこでもチュー連合


七夕伝説発祥の地である枚方、交野。どうせやるなら七夕伝説に関係ないイベントをするよりこんなイベントをすればいいのに。織姫と彦星は会えなくて「催涙雨」を降らすくらいに愛のある夫婦なんだから、マルシェや街コンなんかよりこっちの方がずっと七夕にマッチしてる。「天の川の中心で愛を叫ぶ」(アマチュー)でどうですか?

 愛を叫びたい愛妻家の方は日本愛妻家協会をチェックしてみて下さい。

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